こんにちは、じゅんぞうです。
今日もブログを読んでくださってありがとうございます。
昨日、確定申告が始まりました。
とはいっても、会社員の方の多くには馴染みがないでしょう。
簡単に言えば、「自営業者版のの年末調整」だと思っていただければいいです。
会社勤めの方は、年間の給料を会社が集計して
「源泉徴収票」というのを受け取りますが、
自営業者は会社がやってくれるわけではなく、自分で計算するのです。
売り上げから経費を引いて、税金を計算して納める。
そんなことをしています。
自営業者にとっては、この確定申告がそこそこ大変なので、
「また今年もやってきたか…」という感じです。
私は昨年の売り上げ、どのくらいだったのかな…。
さて、そういった確定申告のこともあり、
昨日は税理士さんとよもやま話をしてきました。
その中で会社の制度の話になり、
そこから「就業規則」の話になりましたので、
今日はそこで気づいたことをシェアしたいと思います。
「就業規則」というもの。あなたはご存じでしょうか。
あなたが10人以上の従業員がいる職場にお勤めなら、
あなたの職場にもあるはずです。
これは「会社のルールブック」ともいえるもので、
従業員の労働条件や、服務規律などが書いてあります。
例えば、
「就業時間は○時から□時まで」
「休みは△曜日」
「会社内で、仕事と関係ないことをしてはいけない」
「上司に刃向かったら始末書」
などです。
就業規則は会社が作っているので、
「会社が従業員にこうしてもらいたい」ということが
多数盛り込まれています。
「会社が従業員をしばるためのものかよ…」とお嘆きかもしれません。
残念ながら、そのとおり。
就業規則によって、あなたは会社にしばりつけられています。
会社におけるルールは会社が定めて、
あなたはそれに従わざるを得ないのです。
なんという非情。
会社という組織は、あなたの前にお金をぶら下げて
馬車馬のように働かせることもあります。
この就業規則が後ろ盾となっている場合もあるので注意が必要です。
ここまで読むと、就業規則が単なる悪者のような気がしますが、
実はそうではありません。
就業規則は、あなたを守ってくれるものでもあるのです。
就業規則は「会社のルールブック」ですが、
それ以前に、「労働基準法」をはじめとした法令が存在します。
そして、その法令がベースにあるので、
就業規則はその法令を下回る条件を載せることができないのです。
「労働基準法」は、どちらかというと従業員寄りの法令。
会社のほうが従業員より立場が強くなりがちなので、
「労働基準法」を定めて、労働者を守ってあげているのです。
ですから、それを根拠にしている就業規則も、
どうしても従業員寄りにせざるを得ないところがあります。
例えば労働時間。
例外もありますが、基本的には一週間に40時間以上
働いた場合は、しっかり残業代を出さなくてはいけないことになっています。
また、仮にあなたが会社が求めるほどの人材でなかったとしても、
解雇することは容易にはできないようになっています。
その他、なかなか取れないかもしれませんが年次有給休暇についても
ちゃんと定められているはずですし、
従業員の権利もかなりたくさん書いてあるのです。
あなたは自分が勤めている会社の就業規則、ちゃんと読んだことはありますか?
「会社から言われたことには全て従わなければいけない」と思いつつも
いろいろな不満を抱えている、という場合は特に、
就業規則を熟読してみることをおすすめします。
会社が就業規則違反をしていることが多々あるからです。
残業代が払われない、休みが取れない。
休憩時間がない、自分ばかり仕事を押しつけられる。
プライベートを侵害される、強制的に飲み会に連れて行かれる。
思い当たる節があるかもしれません。
何でもかんでも会社の言うことを鵜呑みにするのではなく、
「これはおかしいのではないか」という気持ちを常に持ち、
根拠がある命令かどうか調べてみる。
会社員だから、会社の言うことは絶対、ということはありません。
会社員である以前に、あなたは1人の人間なのですから、
会社の駒として動くのではなく、会社をうまく利用してやろう
という心持ちで毎日を過ごすようにしてください。