会社の恐ろしさを認識せよ~基礎講座2

こんにちは、じゅんぞうです。

今回はビジネスマインドの基礎講座、第2回です。

 

前回は、「あなたが会社に行く理由」についてお話ししました。

会社員であるあなたは、なぜ会社に行っているのでしょう。

お金に困るようなことがない場合、今の仕事を続けているでしょうか。

もし何となく読み飛ばしてしまっていたようでしたら、

今一度読み返してみてくださいね。

前回の記事はこちら

 

 

それでは基礎講座第2回、スタートです。

 

今回のテーマは、「会社の恐ろしさを認識せよ」です。

 

会社というのは、実に恐ろしいものです。

お金をあなたに与えてくれて、生活を支えてくれているのは事実。

でも、それと引き換えにとても多くのものをあなたから奪っています。

自営業である私からすれば、会社は猛毒であり、麻薬であり、殺人兵器です。

 

私がここまで言うのには、様々な理由がありますが、

基礎講座では主なものを3つ、紹介していきます。

 

それでは理由の1つめです。

「会社はあなたを奴隷のように扱う」から。

 

多様な働き方が認められつつある昨今ではありますが、

今でも主流なのが、「朝から晩まで働かせ、休みは週に2日」という生活を

「およそ40年間強いる」という働き方です。

人生が80年だとすると、その半分の40年を会社員として過ごします。

そして、通勤時間や残業時間を合わせ、一日の約半分を会社のために使う。

ざっと計算すると、人生の50%×1週間の7分の5×1日の50%=約18%。

人生の5分の1が仕事に使われていることになります。

 

ちなみに、人生の30%は睡眠に使われています。

すると、仕事と睡眠を引いた自由時間は、人生の2分の1。

残された自由な時間がいかに少ないか分かるでしょう。

 

人生の5分の1に相当する仕事のための時間。

この仕事のための時間について考えてみましょう。

 

仕事の内容はあなたが好き勝手に決められるものではありません。

会社(上司)が決めます。

勤務時間内は、自分のやりたいことはできず、仕事をしなくてはいけません。

理不尽な説教や、自分の能力を超えた業務量も日常茶飯事です。

給料が出るわけでもないのに、半強制的に飲み会(歓送迎会など)に駆り出されます。

窮屈なスーツ、歩きづらい革靴。個性を抑制する「社会人らしい身だしなみ」。

あなたの意思や希望が反映される余地はほとんど残されていません。

 

これらのことを、あなたは当たり前のように感じているかもしれません。

または、「お金をもらっているのだから」「それが仕事なのだから」と。

諦めの感情を抱いているかもしれません。

どちらにしろ、あなたの人生の5分の1は、

「会社」という組織の思うように動かされています。

 

仕事のために人生の5分の1を犠牲にしていることは分かっていただけたかと思います。

では、人生の2分の1しかない自由時間について考えてみましょう。

この自由時間は、本当に「自由」に使えるのでしょうか。

 

答えは「否」です。

 

会社員である期間については、会社の束縛からは逃れられません。

 

昼夜を問わず、上司やお客さんから携帯に電話がかかってきたり、

休日出勤で、プライベートの予定を突然キャンセルせざるを得なくなったり、

長期休みが取れず、海外旅行ができなかったり。

転勤命令で住む場所は自動的に決められ、

単身赴任するか、配偶者に仕事を辞めてもらうかの二択を何度も経験する。

会社員である間は、完全に自由になる時間は存在しないのです。

 

このように改めて考えてみると、

あなたの人生なのに、あなたの自由になる部分はいったいどのくらいあるのでしょうか。

今列挙したのは、会社があなたに対してしていると思われる仕打ちのうち、

ほんの一部にすぎません。

会社はあなたの手足に、目に見えない鎖を大量に縛りつけ、

平然とした顔で毎日出社させているのです。

考えれば考えるほど、奴隷のイメージに近づいてくることでしょう。

 

次に進みましょう。

会社が恐ろしいものである2つめの理由。

それは、「会社があなたをあまりにも少ない賃金で働かせている」から。

 

あなたの給与はいくらでしょう。

1年間汗水流して働き、どれだけのお金を手にしていますか?

 

国税庁が2017年9月30日に発表した「平成28年分民間給与実態統計調査結果」によると、

日本の給与所得者の平均給与は、正規社員と非正規社員を分けなければ「421万6000円」とのことです。

正規社員だけだと「487万円」です。

 

このデータから分かることは、

毎日一生懸命働き、「奴隷のような」生活をしていたとしても、

1年間にもらえるお金は500万円程度。

実際手にする「手取り」は、所得税や社会保険料等を引かれて

400万円程度でしょう。

 

非常に少ない額だと思いませんか。

 

「400万円もらえているなら十分じゃないの?」

「何だよ、じゅんぞうは稼いでいるからそう感じるだけだろ…」

もしそう思ったのなら、あなたは会社にいいように洗脳されています。

 

考えてもみてください。

会社は、あなたの人生1年分を、400万円を手渡すことで買っているのです。

言い換えれば、あなたの1年は400万円の価値しかない、と思っているのです。

 

会社は、あなたの命を年間400万円で買い、思うように働かせながら、

ビルを建て、広告を打ち、役員には多額の報酬を払っています。

あなたの命を使って、あなたが受け取った以上のお金を得ています。

 

400万円の価値はどの程度でしょう。

15秒のテレビCMが1本作れます。

結婚式と披露宴が1回できます。

横浜アリーナが平日に1日借りられます。

名の知れた芸能人なら1日で稼げます。

有名な作家が2時間の公演で稼ぎ出します。

 

どうでしょう、400万の価値は。

あなたの1年分の人生に匹敵するでしょうか。

 

そもそもあなたは400万円も1年で受け取っているでしょうか。

あなたは1年をいくらで売っているでしょうか。

 

人生の多くを犠牲にして、残された時間で楽しもうと思っても、

実際はお金のことが気になって思うように楽しめません。

外食は高いから控えめにし、旅行は格安ツアーに乗っかる。

せっかくの休みのゴールデンウィークは海外旅行をしたいのに、

料金が高すぎて我慢。

彼氏・彼女や旦那さん・奥さんへの誕生日プレゼントに、

欲しいものを買ってあげられない。

あなたは十二分に働いています。頑張っています。

でも、生きていくのがやっとのお金しか手にしていないのです。

 

会社が恐ろしい理由3つめは、

「あなたをいつ棄てるか分からない」から。

 

絶対に倒産しない会社なんてありえません。

経営不振に陥らない会社なんてありえません。

どんなに大きな会社に勤めていようと、一寸先は闇です。

生涯安泰だと思って就職したのに、

リストラされた。買収された。倒産した。

そんな事例は山ほどあります。しょっちゅうニュースになっています。

あなたが信じている会社も、裏で何をやっているか分かりません。

あなたが経営に携わっていれば別ですが、

会社という組織は、経営に重大な影響を及ぼす決定は従業員には秘密にするものです。

いいことを秘密にするならまだよいのですが、

データの改ざんのような悪いことを秘密にしている場合もあります。

悪いことの場合は、もし明るみに出れば

どんな大会社でも一発でアウトです。

あなたがどんなに努力しても、会社を救うことは不可能に近いです。

現代の「会社」というものがいかに不安定であり、自分の人生を預けるのには心許ないか。

会社員であるあなたなら、痛いほどよく分かっているはずです。

 

 

以上3つが、私が「会社は恐ろしい」と思う理由のうち、大きなものです。

 

 

 

こんなに会社が恐ろしいものなのに、なぜみんな会社員になるのでしょうか。

 

「いい学校に行って、いい会社に就職する」

今でも、多くの日本人は、このルートが最も安全で、

最もステータスが高いと思っています。

 

親は子どもが幼いうちから塾に行かせ、

「お受験」をさせて、東京大学を目指します。

企業は東京大学、京都大学、早稲田大学、慶應義塾大学といった

いわゆるエリート大学から学生を引き抜きます。

社会人になれば「どこにお勤めですか?」と聞かれ、

誰もが知っている会社に勤めていると「〇〇です」と自慢げに答えます。

 

大きい会社に勤めていると社会的信用も得られます。

家や車のローンを組んだり、クレジットカードを作成したりする場合、

東証一部上場企業に勤めていると、

中小企業に勤めている人や自営業をしている人よりはるかに簡単に審査をパスできます。

 

「いい学校に行って、いい会社に就職する」ことができた人は、

一般的に見れば「成功者」という扱いをされます。

でも、考えてみてください。

世の中を動かしている「成功者」は、

「いい学校に行って、いい会社に就職」した「成功者」でしょうか。

スティーブ・ジョブズ。

孫正義。

堀江貴文。

私は、「成功者」という言葉から、こういった方を連想します。

あなたも、おそらく似たようなイメージをお持ちでしょう。

少なくとも、「大手証券会社に就職した〇〇さん」「銀行に就職した〇〇さん」

のようには連想しなかったと思います。

 

それでは、連想できた人々の名前を、インターネットで検索してみてください。

「いい学校」に行った人はそれなりに多いのですが、

「いい会社に就職」した人は意外と少ないのです。

「いい会社に就職」したとしても、短期間で辞めて独立している人がほとんどです。

つまり、「いい学校に行って、いい会社に就職」した人は、

本当の成功者だとは思われていないのです。

 

「いやいや、そうは言っても、もともと頭の出来が違うよ」

「別に独立を目指しているわけではないから」

「会社員が自分の身のたけに合っているよ」

あなたはそう思ったかもしれませんね。

でも、会社員である自分より、「イメージする成功者」は、

将来が安泰で、ステータスが高いと思いませんか?

 

 

会社員になってみると、ほとんどの人が考えます。

自分はこのままでよいのだろうか。

他の道はないのだろうか。

もっとやれることがあるのではないか。

自分が今の立場に満足していない証拠です。

 

 

こう考える人のうち、ほとんどの人が全く何もしません。

現状を打破するためのアクションを起こさないのです。

今いるところにいることが幸せだと思っていないのに。

「会社」という恐ろしい組織に搾取されているというのに。

 

このブログを見てくださっているあなたには、

ぜひアクションを起こしていただきたいと思っています。

アクションの起こし方は、このブログからじっくり学んでくさい。

 

以上で、第2回めの基礎講座は終了です。

次回も、しっかり目を通していただけると嬉しいです。