地元の店が日曜休みであるたった一つの理由とは

こんばんは、じゅんぞうです。

2019年ももう3週間経ちますか・・・。

早いものですね。

さて、日曜日なので少しラフな話をしようかと思います。

私は地元が好きですし、これからも長く住もうと思っています。

お酒も好きなので、必然的に地元で飲むことが多いのですが、残念なことに日曜日はほとんどの店が休み。

私も日曜は家のことを多めにやっているので夜飲みに出歩くのはあまりしないのですが、いざ出歩きたくなると少し寂しいんですよね。

でも、この地元で、日曜日に開けろというのはなかなか難しい話ではあります。

なぜだか分かりますか?

とても単純なことですけど、市場がやっていないんですね。

ここ数年、地元飲みをするようになり、マスターや大将とよく会話するようになってから初めて分かったのですが、とても驚くことに、毎日、朝、市場まで足を運んで仕入れている大将やマスターがものすごく多いのです。

当たり前だろ、とか、そんなすごいことなの?と、もしかしたらあなたはお思いかもしれませんが、本当に大変なことなんですよ、これ。

市場はだいたい朝4時頃にオープンし、昼くらいにはだいたいの業務を止めてしまいます。

個人の方は、午前中に市場に出向き、懇意にしている仲卸と呼ばれる方(市場で店を出している人だと思ってください)から、その日仕入れた魚や野菜などから自分のお店で使うものを買っていきます。

で、店に戻り、仕込みをするわけですが、はっきり申し上げて、毎日市場に出向く手間は半端なことではありません。

なぜかというと、大規模店舗と違い、多くの魚や野菜を仕入れないので、お得感がないのです。

地元の個人の飲食店です。客の入りは、ランチ営業でも多くて20人程度、夜は回転があまりよくないので30人程度でしょう。

これはマックスでこのくらい、という話で、小さい店ならランチも夜も数人、なんていうことはよくあります。

予約10人で今日は他のお客さん入れない、なんていう店もよくありますからね。

その、数人~数十人のお客さんのために、朝早く起きて、市場に行き、「この魚を3匹、この魚を2匹・・・」と買っていくわけです。

この程度であれば、地元の魚屋さんに頼めば買える量ですからね。

市場がものすごく安いかというとそうでもないですし、市場に出向いて仕入れを行い、店に行く時間(たぶん2時間程度)を考えたら、その分店を長く開けたほうが売り上げは上がります。

近所の魚屋で購入することにより少しコストが上がることなど、すぐに取り返せます。

それを、毎日遠くの市場まで仕入れに行くのですから、本当に頭が下がります。

自らが市場に足を運ぶ理由は、「自分の目で見て、自分の感覚で鮮度を確かめ、自分がいいと思ったものをお客さんに提供したい」、それだけのようです。

自ら仕入れを行っている店は、「今日のおすすめ」の看板が必ずあります。

私が食事をするとき、レギュラーメニュー自体、もうほとんど見なくなりました。

お薦めのほうが多いですし、大将やマスターが本当においしいものを教えてくれるので、見る必要がないのです。

毎日朝早くからよる遅くまで仕事をしていて、休みは日曜だけ。

そんな店で、数千円で思いっきり飲んで食べることができることを嬉しく思います。

あなたも、もし時間ができれば、地元の個人の店で食事をしてみてください。

この人の店に来るために、しっかり自分も頑張って稼ごう、そう思えるかもしれませんよ。

以上、じゅんぞうでした。