日々の付き合いから情報を得よう

おはようございます、じゅんぞうです。

先日、とある事情があってケーキを買いに行きました。

そこの店長さんとしばらく雑談をしていたのですが、どうも、最近ケーキが売れなくなっているようです。

何でだろう、景気は少しずつ上向いているというから、財布の事情かな、それとも健康志向かな、と思ったのですが、その店長さんが言うにはそういう事情ではないようです。

ケーキが売れなくなった理由で最も大きいのが、「みんなでお祝いをしなくなったから」というもの。

昔は誕生日やクリスマスにみんなで祝ったものですが、今は核家族化が進み、さらには共働きも進んでいて、お祝い事にホールケーキ、という習慣はなくなってきているようなのです。

そもそもみんなが揃わず、ホールケーキも食べきれませんから、売れるとしてもカットケーキのようです。

ホールだとしても4号程度の小さいもの。

なるほどな、と思いました。

もう一つ、面白いことも教えてくれました。

私がケーキを買ったところは、地元住民の高齢化が進んでいるところでした。

その地域では、なんと、クリスマスより年末のほうがケーキが売れるそうです。

なぜだか分かりますか?

年末年始に里帰りをする家庭は多いと思いますが、その高齢化が進んでいる地域は、「里」のほうだったのです。

つまり、今住んでいるのはおじいちゃんおばあちゃんが多く、クリスマスシーズンは若者が少ないため、ケーキは買わないのです。

一方で、年末年始はおじいちゃんおばあちゃんの子どもや孫が遊びに来るから、子どもや孫を喜ばせようとおじいちゃんおばあちゃんが大きなケーキを買っていくのです。

私が行ったケーキ屋さんは、あまりに忙しいので大晦日まで店を開けると言っていました。

さて、私がここで何を言いたいかというと。

こういう日々の会話が、目から鱗の情報を提供してくれるということです。

私はケーキを買いに行ったとき、「クリスマスシーズンだから忙しいですよね」「どのケーキが一番売れるんですか」など、そのお店のケーキについていくつか話を投げかけました。

相手はケーキのプロ。

そして、何年も個人事業主としてお店を守ってきた経営のプロでもあります。

私はケーキの知識は全くないので、聞く情報が全て新鮮。

知らないことをいろいろ教えていただきました。

もしかしたら将来使うことのない知識かもしれませんが、私の中では確実に考え方の幅は広がっています。

「ケーキはクリスマスが一番売れる」は世間一般の知識。

これは知っていましたが、この地域ではこれは当てはまらないのです。

「ケーキは晦日あたりが一番売れる」のです。

小さなことですが、自分の考え方の幅を広げるのはこういったことの積み重ね。

あなたも、ただ淡々と過ごすのではなく、いろいろなプロの方にその世界の話を聞いてみてくださいね。