こんにちは、じゅんぞうです。
「朝、一つ前の駅で降りて、歩いて会社に行きましょう」
と、ダイエットや健康づくりの話でよく聞きますよね。
確かに、そちらのほうが健康的かもしれません。
しかし、それは止めてください!
なぜなら、「一駅歩くのはあなたの通勤経路ではないから」です。
あなたは通勤にあたって、合理的な通勤経路を会社に申請していることと思います。
例えば、あなたの会社が、あなたの家の最寄り駅の隣の駅にあるとしましょう。
そういった場合は、あなたは一駅分電車に乗り、そこから歩いて会社に行くでしょう。
当然、会社にはそのように申請します。
しかし、健康づくりのために家から会社まで歩いて通うことにしたら・・・
大きな問題が2つ起こる可能性があるのが分かりますか?
まず一つめ。
通勤災害にならない可能性が出るということ。
通勤災害とは、労災の通勤時バージョンのことです。
通勤災害がどのような場合に認められるか、ご存じでしょうか。
「合理的な経路及び方法」である必要があります。
あなたが通常取り得る経路は、最寄り駅まで歩き、一駅電車に乗って会社まで歩く。
しかし、実際は会社まで電車に乗らずに歩く。
これが合理的な経路及び方法とされなければ、通勤災害にはなりません。
合理的な経路及び方法は一つに限る必要はないので徒歩でも通勤災害となる可能性はありますが、本来20分で会社に着くところを徒歩だったので1時間かかった、ぐにゃぐにゃと回り道をして会社へ行った、などのことがあれば必ず通勤災害とは言えなくなるでしょう。
そして二つめ。
会社から不当利得を得ている可能性があるということ。
通勤手当を支給してくれる会社の場合、一駅分の定期代があなたに支給されるでしょう。
しかし、あなたは歩いて通勤しているので、定期券を買っていない。
そういう場合、あなたは嘘をついて会社から通勤手当分をもらっていることになるのです。
はっきり申し上げて、これは懲戒案件ですからね。
よくありがちなのが、「バスも通勤に使うと申請したのに、実際は自転車や徒歩」だというもの。
もしそういうことをして「ちょっと儲けた」なんて言っている方がいらっしゃいましたら、直ちに会社に謝りましょう。
このように、健康のためにしていることも、思わぬリスクを抱えていることがあります。
こと会社が関わる可能性のあることは、慎重にいきましょうね。